日本の偉人

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岡潔

世界的な大数学者

岡潔先生は、明治31年のお生まれです。
文化勲章授章、勲一等瑞宝章授章、従三位授章をお受けになられ、昭和53年、76歳で永眠されました。

主な研究は、多変数解析函数に関する研究です。

高等学校を卒業後、京大学理学部に入り、そのまま京大の数学科の講師に就任しています。 そしてなんと28歳で京大の助教授に昇任、31歳で広島文理科大助教授になりました。

広島文理大学の助教授時代のことです。 岡潔博士は3年間フランスのパリ大学ポアンカレ研究所に留学し、生涯の研究課題を「多変数函数論」に定めました。

岡潔博士の「多変数函数論」に関する論文は、博士の生涯に10回書かれ、このひとつひとつが珠玉の傑作論文として、世界的に高い評価を受けたのです。

だから世界的数学者のジーゲルや、数学者集団のブルバキの主要メンバーであったヴェイユカルタンといった、世界を代表する数学者らが、後年わざわざ奈良まで岡潔を訪ねたりもしています。
さらには、湯川秀樹朝永振一郎といった大学者たちも、この岡潔先生の講義を受け、あまりの素晴らしさに、その時間はまるで「新鮮な空気のただようような時間だった」と回想しています。

欧米の数学界では、それがたった一人の数学者によるものとは当初信じられず、「岡潔」というのは数学者集団の名称だと思われていたそうです。

 

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