日本の偉人

日本の偉人を紹介していきます。

柳田國男

日本民俗学の開拓者

「日本民俗学」の創始者で、近代日本を代表する思想家。

1875年兵庫県神東郡田原村辻川で父松岡操の六男として生まれる。その後、東京大学で農政学を学ぶ。
大学卒業後、「農政官僚」となり、1901年に信州飯田藩出身の柳田家の養嗣子となる。
視察や講演旅行で日本各地の実情に触れ、普通の人々への関心を深め、文書に書かれた政治や事件が中心の従来の歴史学を批判、名もなき庶民(常民)の歴史や文化を明らかにしたいと考え、「常民文化の探求」と「郷土研究」の必要性を説く。

官界では、「貴族院書記官長」という要職を得るが辞任、その後、請われて「国際連盟委任統治委員」に就任したが、関東大震災を機に辞任して、新たなる学問を興すための活動を開始する。日本人の口頭伝承・伝統ことば・固有信仰の収集と研究、出版活動などを精力的に行なう。
特に戦後は、次代を担う若者達のため、日本人のアイデンティティ確立をめざした活動を行い、稲の問題や沖縄研究、さらに教育問題にも情熱を注ぐ。

青年時代に抒情詩人としても注目された柳田の文章は、文学作品としての評価も高いが、 日本人の生活慣習や歴史伝承、民俗信仰を記した『遠野物語』『明治大正史 世相編』『郷土生活の研究法』『日本の祭』、戦後日本人のアイデンティティ再構築のために書いた『先祖の話』、日本人の源流を求めた最後の著作『海上の道』等百数十冊に及ぶ著作は、日本文化史研究上の広範な礎となっている。

 

f:id:japonismlove:20150110104156j:plain

 

f:id:japonismlove:20141228200510j:plain

 

f:id:japonismlove:20141221231859j:plain