日本の偉人

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阿久悠

昭和を代表する作詞家

放送作家、詩人、作詞家、小説家。本名、深田 公之(ふかだ ひろゆき)。淡路島出身。

1970年代にオーディション番組の「スター誕生!」で発掘されたアイドルたちの楽曲の作詞を手掛ける一方、演歌、アニソン、特撮ソングまで多くの楽曲の作詞を手掛け、一時代を築いた。『スター誕生!』の特徴的な企画は各芸能プロダクションの担当者が目に付いた出場者に札を挙げるというものであったが、あのスタイルを考えたのは阿久自身である。「密室でタレントを選考する過程を全てガラス張りにして芸能界を裸にしよう」と提案した。

生涯、作詞した曲は5,000曲以上と言われており、提供した作詞曲のシングル総売上枚数は約6831.9万枚という大記録を残している(2013年に秋元康に抜かれるまで1位だった)。

1977年6月20日付のオリコンシングルチャートで、阿久悠作詞の「勝手にしやがれ」(歌・沢田研二)が首位を獲得する。それ以降、12月5日付首位の「ウォンテッド (指名手配)」(歌・ピンク・レディー)まで、25週連続で阿久悠作品が首位を獲得。ほぼ半年にわたり首位を取り続けるという前人未到の記録を打ち立てた。またこの年は他に、「北の宿から」(歌・都はるみ)、「青春時代」(歌・森田公一とトップギャラン)なども首位を獲得。阿久悠作品は年間39週(約9か月)首位を獲得した。

小説家としても優秀で、映画化もされた『瀬戸内少年野球団』は直木賞候補にまでなり、『殺人狂時代ユリエ』で第2回横溝正史ミステリ大賞を受賞。長編小説『ラヂオ』は第38回ギャラクシー賞ラジオ部門優秀賞を受賞する。2007年に尿道癌になり死去。70歳だった。

代表となる曲は、「また逢う日まで」尾崎紀世彦、「北の宿から」都はるみ、「勝手にしやがれ」「時の過ぎゆくままに」沢田研二、「UFO」「ウォンテッド (指名手配)」「サウスポー」「モンスター」ピンク・レディー、「雨の慕情」八代亜紀、「もしもピアノが弾けたなら」西田敏行、「津軽海峡・冬景色石川さゆり、「宇宙戦艦ヤマトささきいさお西武ライオンズ福岡ダイエーホークスの球団歌、「デビルマンのうた」、「どうにもとまらない」「狙いうち山本リンダ、「学園天国」フィンガー5、「君よ八月に熱くなれ」高岡健二など多数。

 

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